2008年05月24日

ハチワンダイバー 第3話のあらすじ その3

 中静そよ(仲里依紗)が3人の真剣師の一人として菅田健太郎(溝端淳平)に対局させたホームレスの男性は、かつてプロ棋士を負かしたアマチュア棋士として名をはせた神野神太郎(大杉漣)だった。

 名前の中に「神」という文字が二個入っていることからついたあだ名は「二こ神」。その二こ神が、今まさに目の前で自分と対戦している。プロよりも強い、史上最強のアマチュア棋士。対局相手がただのホームレスではなく、そんな雲の上の存在だったと知った菅田は手が止まってしまう。

 その頃、真剣師・角田(サンドウィッチマン・伊達みきお)と飛鷹(サンドウィッチマン・富澤たけし)がアパートに菅田を訪ねると、隣室から六車里花(安田美沙子)が現れる。里花は角田たちを威嚇するような態度を取りながらも、菅田の安否を気にかける。

 一方の菅田は、二コ神の正体を知りつつも勝利を誓う。しかし、にこ神に将棋盤の右辺を制圧されてしまい徐々にピンチに陥る。と同時に、かつての師匠・鈴木歩人八段(小日向文世)に聞いた言葉を思い出す。

「神野神太郎の将棋は勝つ将棋ではなく、負けにくい将棋。
 入玉を許せば、勝利をつかむのは極端に難しくなる」

 そう、ニコ神は雁木の構えで攻撃を防ぎつつ、隙を見て入玉を目指すという作戦だったのだ。入玉とは、自分の王将(玉将)を相手の陣地に突入させる戦法。将棋の駒は前方には強いが後方に効く駒は極端に少ない。一見捨て身とも思えるこの戦法は、実は駒の効きが弱い相手の背後に陣取り防御に徹するという、勝つためというよりは負けないための戦法であった。


 続く。今日はハチワンダイバーの第4話ですね。
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2008年05月23日

ハチワンダイバー 第3話のあらすじ その2

 菅田健太郎(溝端淳平)は、中静そよ(仲里依紗)に連れられ、ホームレスの真剣師(大杉漣)と対戦することになった。そよが3人いるという本物の真剣師の一人がそのホームレスだというのだ。

 そんな菅田に対して初老の真剣師は、自分が真剣に勝ったらそよちゃんの胸を揉む、と宣言する。

 それがそよの言った命の次に大切なものなのか、とショックを受ける菅田に対して、さらに「オッパイとは自分にとってロマンである」と告げる真剣師。その答えに共感した菅田は、自分も勝ったらそよちゃんの胸を揉むと宣言し、オッパイ将棋対決の幕が切って下ろされた。

 勝負は20分切れ負け。始まってすぐに、菅田は相手の男性が、古い将棋の構えを組み立てていくのを見て不思議に思った。それは江戸時代に端を発する「雁木の構え」と呼ばれる戦法で、今ではほとんど打たれることのない守りの型だった。

 そんな古い構えを指す将棋師に負けてたまるか、と菅田は指し続けるが、次第に押されていく菅田。そんな中、菅田は、自分がまだ幼い頃に一度、雁木の構えが流行したことを思い出した。

 アマチュアとプロの差が今よりもずっと深かった頃、アマチュアながらにプロを打ち負かしたことで英雄視された将棋指しがいた。その将棋指しがプロを下した対戦で用いた戦法が「雁木」。それ以降、しばらくは全国の素人将棋指しの間で雁木の構えが流行するなど、そのアマチュア棋士は全国のアマチュア棋士のヒーローとなったのだ。

 この圧倒的な棋力、重厚な雁木の構え・・・まさか。菅田はそのアマチュア棋士の名前を思い出そうとしていた。

 「神野・・・神太郎さん?」

 菅田が思い出した名前を恐る恐る言うと、対面に座っているホームレスの真剣師は

 「そうだ」

 と短く答えた。


 さらに続く。
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2008年05月21日

ハチワンダイバー 第3話のあらすじ その1

 自分の将棋を捨て、プライドを捨て、ついには賭け将棋による賭博容疑で逮捕までされてしまった菅田健太郎(溝端淳平)。その菅田に、アキバの受け師、中静そよ(仲里依紗)は、お金ではなく自分の命の次に大切なものを賭けるのが本物の真剣師なのだと、決して優しくはないが、諭すような口調で語りかけた。

 そして、菅田に3人の真剣師と会ってもらう、とも。

 その後、そよは菅田をホームレスの住んでいるバラックのような掘っ立て小屋に案内する。そこにはホームレス姿の真剣師(大杉漣)が。そのホームレスこそ、そよの言う3人の真剣師の一人だった。

 ここで、そよとホームレスの会話から、菅田はアキバの真剣師の名前が中静そよであることをはじめて知り、同時にやけに親しげに会話する2人の関係はどんなものなのかを考えていた。

 その初老のホームレス真剣師は、菅田に対し「本物の真剣とは、意地とプライドを賭けて戦うものだ」と告げ、「お前にとって、命の次に大切なものは何か」と問いかける。

 そういわれても、何もかも失ってしまった菅田は、自分にとって命の次に大事なものが何か、すぐに思い浮かばなかった。答えに窮した菅田は逆にその初老の男性に「あなたにとって命の次に大事なものは何なんですか?あなたが勝ったらどうするんですか?」と同じ質問をする。

 一呼吸置いた後、ホームレスの男性が菅田に言った一言は、菅田とそよを絶句させるものだった。


 「私が勝ったら、そよちゃんの胸を揉む!!」


 続く(笑)
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2008年05月18日

ハチワンダイバー 第2話のあらすじ その5

 中静そよ(仲里依紗)の代打ちとして挑んだ賭け将棋。その勝負の中で、自分の愛していた将棋を裏切ったという思いから絶望の淵へ立たされた菅田健太郎(溝端淳平)は無意識のうちに、会心のダイブ(81マスの将棋盤に潜り、必至の手筋を探すハチワンダイバーの必殺技)を成功させていた。

 ダイブから覚醒した菅田は、解き放たれたような勢いで力強く駒を指す。ハチワンダイバーの攻撃を受けるマムシ(姜暢雄)も、菅田に負けない気迫で指し返す。白熱の差し筋が続く将棋の中で、菅田が油断したかのように緩い一手を指す。

 それを見逃さないマムシ。必殺の一手を返す。誰もが終わったと思った次の瞬間「…待ってた」と菅田がつぶやく。

 緩い指し手は、マムシの慢心を引き出すおとりの一手だったのだ。それに気づいたマムシだが、時すでに遅し。飲み込んだ獲物に腹を食いちぎられたかのように、将棋盤に沈んだ。

 とうとう大勝負に勝った…、と菅田が思ったとき、賭場へ警官がなだれ込んできた。一瞬のうちに手錠をかけられて拘束されてしまう菅田。

 そのまま警察署に拘置されるが、賭け将棋の証拠不十分で不起訴となった菅田は、釈放された。しかし、とうとう警察に逮捕されるまで落ちてしまった。その思いが心に大きな傷を負い、雨のなか路上に泣き崩れる菅田。

 そこへ、傘を差したそよが現れた。菅田はすがるような目でそよを見つめる。代打ちを指示されたマムシとの勝負には勝ったことを告げる菅田。するとそよは、本物の真剣は本来、お金を賭けるものではなく、命の次に大切な物を賭けて戦うものなのだと言う。

 そして、これから3人の本物の真剣師と戦ってもらうと言うと、自分について来いと歩きはじめる。

 わけがわからないながらも、そよについていった菅田は、川原に建つ粗末な小屋へ案内される。なかには、将棋盤を前に座るホームレスと思われる初老の男(大杉漣)が待っていた。

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2008年05月18日

ハチワンダイバー 第2話のあらすじ その4

 奨励会時代の大切な思い出の品である退会駒(将棋の駒)を中静そよ(仲里依紗)に買い取られてしまった菅田健太郎(溝端淳平)は、その将棋ゴマを取り戻すためにしずの提案した真剣(賭け将棋)の代打ちを引き受ける。

 しかし、それは1千万円という大金のかかった大勝負だった。その金額と、相手の男たちの異様な雰囲気に尻込みしていた菅田だったが、覚悟を決めて将棋を指し始めた。

 一方、対戦相手のマムシ(姜暢雄)は鋭い将棋で、じわじわと菅田を追い詰める。それはまさにヘビが獲物を狩り、絞め上げるときのような陰湿な執拗さだった。焦る菅田は、ハチワンダイバーとしての必殺ダイブを試みるがやはり将棋盤に潜ることができない。

 20分の持ち時間がだんだん消化され少なくなるなか、菅田は追い込まれた状況を打開するためのいい筋を見つけ、力強く駒を打ち出す。

 ところが、マムシはこの菅田の手を一笑にふすと、逆に「棒金戦法」と呼ばれる必殺技で、反撃してきた。マムシに完全に飲み込まれてしまい硬直する菅田を、マムシはあざけ笑いながらこういった。真剣(賭け将棋)は賭博という立派な犯罪で、それに手を染めている菅田は、すでに人生を踏み外しているのだ、と。

 その言葉に、一時はプロを目指して光の当たるところで将棋を指していた自分が、賭け将棋を生業とする裏の世界に踏み込んでいることを今さらながらに思い知らされた。そして堕ちるところまで堕ちてしまったと痛感する。

 金のためにわざと負けることを覚えて、こんなヤクザのような人たちと金を賭けて将棋を指している。それは子供のころから大好きだった将棋を汚す行為以外の何物でもない。自分には将棋しかない。それなのに、何と言う取り返しの付かないことをしてしまったのだろう…。

 大好きな将棋に対する強い後悔の念を感じると同時に、ただ単に勝ちたいからという理由だけでなく、心の底からもう一度、大好きな将棋盤に潜りたいと願った。その瞬間、菅田は深く深く81マスの将棋盤に潜っていた。今まで、どんなに意識して潜ろうとしても無駄だったダイブが発動した瞬間だった。

 次が第2話のあらすじ、最後です。

 

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2008年05月18日

ハチワンダイバー 第2話のあらすじ その3

 ハチワンダイバーとしての本領、将棋の盤面へのダイブができずに苦しんでいた菅田健太郎(溝端淳平)。桂(B21スペシャル・デビット伊東)との真剣勝負で角田(サンドウィッチマン・伊達きみお)に借金ができてしまった菅田は、角田に教えてもらったとおり、わざと負けたりしながらほどほどに勝つという、自分の意にそぐわない方法でお金を稼いでいく。

 わざと負ける将棋を繰り返した末に、角田に借りていた金を返すと、菅田は質屋に預けていた駒を取りに行く。その将棋の駒は、菅田が将棋のプロ棋士になるのをあきらめ、奨励会を退会するときに、師匠の鈴木歩人(小日向文世)から貰い受けた大切な将棋ゴマだった。

 ところが、質屋に足を運んでみると、菅田の質入した将棋駒はたった今、買われてしまったところだと告げられる。驚いた菅田が駒を買ったという客を見ると、そこにいたのは中静そよ(仲里依紗)だった。

 質屋で流れた「戦った駒」を集めるのが好きなのだというそよは、菅田に対して、駒を返して欲しければ、自分の代わりに真剣を指せ、と条件を出す。菅田は、その条件を飲むしかなかった。

 その夜、そよが指定したビルへと向かった菅田を、角田と飛鷹(サンドウィッチマン・富澤たけし)が出迎えた。そよから話を聞いているというふたりとともに、菅田はビルの屋上の将棋賭場へ向かう。

 賭場では、見るからに怪しい雰囲気のマムシ(姜暢雄)とガラの悪い男たちが菅田を待っていた。その異様な雰囲気に萎縮している菅田に、有無を言わさずマムシがにじり寄ってくる。

 20分切れ負け(お互いの持ち時間20分を使い切った時点で即負けの賭け将棋ルール)の勝負だと言われても、菅田は本来の自分が取り戻せない。やっとのことで、この将棋の勝負は何なのかと尋ねると、男のひとりが1千万円を賭けたデカい賭場だと説明する。

 それを聞いた菅田は今までにない桁違いの勝負を前に震え出す。しかし既に後戻りできる方法はないと観念した菅田は、緊張の表情で第一手を指した。


 続きます。
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2008年05月18日

ハチワンダイバー 第2話のあらすじ その2

 たった1度の将棋盤へのダイブ。それを再現しようとして、果たせず、中静そよ(仲里依紗)にも真剣師・桂(B21スペシャル・デビット伊東)にも敗れてしまう菅田健太郎(溝端淳平)。

 桂との賭け将棋で、10万円を立て替えてもらった角田(サンドウィッチマン・伊達みきお)とともに自宅アパートに戻った菅田は、ミニスカートの隣人・六車里花(安田美沙子)に出くわす。

 普段、隣人以上の付き合いをしていないはずの里花は、なぜか菅田のフルネームを知っており、自分をキズモノにしたと言い捨てる。

 いきなりのことに、わけがわからずうろたえる菅田を一喝した角田は、自分が真剣師の正しい稼ぎ方を教えてやると、菅田をとある将棋サロンへ連れて行った。

 菅田が角田から伝授された真剣師の正しい稼ぎ方とは、顔が知られていない将棋道場でわざと負けながら、金を巻き上げるカモを探すという方法だった。

 それが金を稼ぐために必要な真剣師としての稼ぎ方だと納得はしたものの、奨励会に入ってプロを目指していた過去を持つ菅田にとって、将棋の勝負に手加減をしてわざと負けるということは、とてもショックなこと。

 そんな菅田の脳裏には、奨励会時代の師匠であった鈴木歩人(小日向文世)の言葉がよみがえっていた。

「自分の将棋に嘘をつくな。」
「プロを目指すなら常に高みを目指して指し続けろ。」

 その師匠の言葉を踏みにじり、将棋に対して不誠実な行いをしてしまった。取り返しのつかないことをしてしまった。菅田はその思いだけで絶望的な気持ちになるのだった。

 あらすじ、さらに続きます。
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2008年05月18日

ハチワンダイバー 第2話のあらすじ その1

 ハチワンダイバーこと菅田健太郎(溝端淳平)は、将棋のプロ棋士を目指して奨励会に入ったものの、挫折して退会。今は真剣師(賭け将棋で生計を立てる裏プロ)として将棋に明け暮れる毎日の若者。

 将棋に関しては向かうところ敵なしだった菅田も、アキバの受け師と呼ばれる中静そよ(仲里依紗)に完敗を喫してしまう。そして自宅アパートにメイド姿のコスプレ衣装で現れたみるく(そよ)に、再度の敗戦。

 命より大事な退会駒を質入れしてまでも挑んだリベンジの前に、真剣師として10年賭け将棋の世界で戦い続けているという飛鷹(サンドウィッチマン・富澤たけし)に勝負を挑まれたことがきっかけで、9×9の81マスの将棋盤の底に潜り(ダイブ)、将棋の必殺技を手に入れるという不思議な体験をした菅田だった。


 再び受け師のそよと将棋の対局を開始する菅田。相変わらず鋼鉄のような鉄壁の受けで菅田に付け入る隙を与えないそよ。その棋力の前にたじろいだ菅田は、真剣師・飛鷹に勝ったときのように、将棋盤へダイブしようと試みる。しかし、なぜかダイブができず、またもや時間切れで負けてしまった。


 相次ぐ連敗で所持金が底をつきかけた菅田は、将棋センターで対戦相手を求めて客に次々声をかけるが、将棋の強さで評判になっている菅田にあえて相手をしようという人は見つからなかった。

 「勝ち過ぎるとロクなことがない」

 真剣師・角田(サンドウィッチマン・伊達みきお)から言われたとき、賭け将棋で荒稼ぎをしていると噂の真剣師・桂(B21スペシャル・デビット伊東)が入ってきた。将棋の相手が強く、状況が追い込まれればダイブできに違いない、そう考えた菅田は、桂と10万円の勝負に挑む。ところが、またしても潜ることができない。

 トイレに逃げ込んだ菅田は、トイレの便座の上で時間切れを迎えるという、最悪の負け方で敗れてしまうのだった。

 ハチワンダイバー第2話、あらすじはその2に続きます。
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2008年05月17日

ハチワンダイバー 第1話のあらすじ その5

 中静そよ(仲里依紗)に将棋の真剣でリベンジを果たすべく向かった将棋会館で飛鷹(サンドウィッチマン・富澤たけし)に20万円の真剣勝負を挑まれてしまったハチワンダイバー菅田健太郎(溝端淳平)。そよが乗り手になって勝負が開始されたが、開始直後から飛鷹の将棋指しとしての実力をビンビン感じ取る菅田。

 実際、10年間真剣師を生業にしている飛鷹は、将棋の棋士として相当の棋力の持ち主だったのだ。実力の差を見せ付けて若造の菅田をリードする日高。しかし、相手が10年選手なら、自分も将棋をはじめて20年、プロ棋士を養成する奨励会に入ってプロ棋士を目指していたのだ。その思いで菅田は自分の気持ちを奮い立たせた。

 プライドにかけてもコイツには負けられない。そんな菅田を飛鷹は揶揄し、挑発するように「将棋にしがみついているヤツ」と言い放つ。自分の心の拠り所、将棋への思いを馬鹿にされ、いらつく菅田は冷静さを失い次第に飛鷹の術中にはまり、追い込まれていく。

 中静そよとの対局の悪夢が再び繰り返されるのか、そう菅田が思ったとき、そよが菅田の肩に手をかけた。その手の温もりを感じた菅田は、荒い呼吸を沈め目を閉じて深呼吸をはじめる。

 すると、かつて師匠・鈴木歩人八段(小日向文世)から言われた「9×9の81マスの将棋盤に潜るんだ。深く深く深く、この盤に潜るのが将棋指しだ」という言葉が不思議と脳裏によみがえってきた。プロの将棋指しにこそなれなかったものの、やはり将棋が自分の全てだと痛感した菅田は、師匠から教わった当時は分からなかったその言葉の真意をはっきりと認識した。

 そして、深呼吸を止めた瞬間、カッと目を見開くと、菅田が見つめた盤上の駒が動き出すイメージが脳内を駆け巡った。そして、その将棋の駒の動きが加速を続けるのを前に、再び目を閉じるハチワンダイバー。

 すると、菅田は深海のような青く広い空間に沈んでいる自分に気づく。どうやら、将棋盤81マスのなかにダイブしたかのようだ。そこには、巨大な将棋盤と光り輝く空間がある。

 「ダイブ」から覚醒したハチワンダイバー菅田は、まるで先ほどとは人格が変わってしまったかのように鋭い手筋で将棋を指し攻めに転じる。飛鷹も角田(サンドウィッチマン・伊達みきお)も、そよまでもが、まさに菅田の敗戦ムード一色だったその場の空気が一変してしまったことに驚きを隠せなかった。

 そのあまりの変貌振りに熱くなってしまった飛鷹は逆に凡ミスをしてしまう。そして、そこからガラガラと形勢は逆転し、敗れてしまう。菅田は、そよから勝利を告げられたが、心ここにあらず、放心状態といった様子だ。菅田はあのダイブの余韻に浸っていたのだ。

 そんな菅田に飛鷹が名前を尋ねると、菅田は真っ直ぐに視線を返し自分でも無意識のまま、「ハチワンダイバー」と答えた。

 それを見たそよは、微笑みながら「見つけた・・・」とつぶやくのだった。
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2008年05月17日

ハチワンダイバー 第1話のあらすじ その4

 全財産を将棋の最強棋士「アキバの受け師」こと中静そよ(仲里依紗)に、賭け将棋で巻き上げられたハチワンダイバー菅田健太郎(溝端淳平)。かつて奨励会を去るときに師匠・鈴木歩人八段(小日向文世)からプレゼントされた命よりも大切な「退会駒」を質屋に質入して軍資金を作ると、再び将棋道場へと足を運んだ。もちろん、アキバの受け師、そよへのリベンジを果たすためである。

 しかし、菅田が将棋道場へ到着したとき、そよはまさに将棋の対局中だった。そこへ、以前、対局した真剣師(賭け将棋を生業として生活している人のこと)角田(サンドウィッチマン・伊達みきお)のアニキ分の飛鷹(サンドウィッチマン・富澤たけし)から20万円の真剣(勝負)を挑まれてしまう。

 菅田の所持金は先ほどの質屋で借り入れた1万5千円しかなく、それとて、そよとの対局のための軍資金。勝負するのに所持金が足りないことを告げるが、飛鷹は強いと評判の菅田を打ちのめしたいだけだから金は後でいいと迫った。よほど自分の将棋の腕に自信があるらしい。

 負けず嫌いの菅田が勝負を受けようか迷っていると、そこへ横から「20万」と言って封筒が差し出された。お金を差し出してきたのはそよだった。そよが菅田の乗り手(本人に代わってお金を賭ける人)になるというのだ。

 将棋の世界でも凄腕で知られている「アキバの受け師」そよが菅田の乗り手になったというのが意外だったのか、飛鷹はにやついていた表情を引き締めた。なんだか自分を差し置いて展開が進んでいくことにとまどいを見せた菅田に対し、勝てば取り分を折半にすることを提案する静田そよ。それを聞いて菅田は勝負を受けることにした。

 ルールは20分切れ負け。考量時間として持ち時間がお互いに20分与えられ、投了するか自分の持ち時間を使い切った時点で即負けが決まるルールだ。将棋の真剣がはじまると、その自信に満ちた打ち筋から、菅田は飛鷹がかなり強い指し手であることを悟る。

 ハチワンダイバー第1話、いよいよ最後のあらすじに続きます。
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2008年05月17日

ハチワンダイバー 第1話のあらすじ その3

 部屋の清掃代行にきた女性が、アキバの受け師、中静そよ(仲里依紗)ではないかと疑ったハチワンダイバー菅田健太郎(溝端淳平)は、そのメイド姿のコスプレ女を部屋に招き入れ、賭け将棋の勝負を挑む。部屋に置いてあった全財産、缶に詰まった50万円はあるかという紙幣を全て賭けると宣言する。それを承諾したメイド姿の女性は将棋盤の前に座ると、菅田を真っ直ぐに見つめた。その視線は、まさに将棋道場で見た“受け師”そのものだった。

 いざ、菅田の全財産を賭けた将棋の勝負がはじまると、菅田の攻めを女性が受けるという、昼間の将棋と同じかたちになった。

 しかし、試合が進むにつれて、菅田の攻めは老練ともいえる女性の守りに受け切られ、再び劣勢に。あせる菅田だったが、もはや逆転することもできず、またもや敗れてしまう。

 屈辱的な負けを味わった菅田は、その場でうなだれ、涙を流した。一度ならず、二度までも。真剣師として、向かうところ敵なしだった菅田のプライドはずたずたに打ち砕かれたのだ。ふざけた格好をした清掃代行サービスの女性によって。そんな菅田に女は「ご主人様も、ずい分お強いですよ」とかわいらしく声をかけ、ショックで言葉もない菅田を残したまま、缶を抱えて部屋を出て行った。


 全財産を失ってしまった菅田。翌日、将棋駒の入った布袋を握り締め、質屋へと出かける。菅田が手にしているのは、かつての師匠・鈴木歩人八段(小日向文世)から贈られた将棋の駒だった。プロになれなかった者が「奨励会」を退会するときに与えられる「退会駒」と呼ばれるもので、まさに命を削って将棋を指してきた学生の、汗と涙が染み込んだ命にも代えがたい大切なものなのだ。生きてきた証といっても過言ではない。

 そんな何よりも大切な将棋の駒を、菅田は質入れしてしまった。しかし、菅田は涙を流し借入金の1万5千円を受け取ると、すぐに返金に来ると主人に告げる。そう、菅田は生活費を得るために質屋に来たわけではない。そのお金で、真剣師としての再起をかける勝負をする決意をしたのだった。

 と、同じ質屋に客として来ていた六車里花(安田美沙子)は菅田を見かけると、何かを思い出したような表情をするのだった。

 その4に続きます。
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2008年05月17日

ハチワンダイバー 第1話のあらすじ その2

 奨励会に所属していた経験があり、今は真剣師として賭け将棋で身を立てている菅田健太郎(溝端淳平)。そして、どんな高額の賭け将棋でも受けるという受け師、中静そよ(仲里依紗)。

 その闘いはあっけなく片が付いた。5分切れ負けの勝負で、7分58秒、菅田の完敗。中静そよは2分以上の持ち時間を残していた。

 向かうところ敵なしのハチワンダイバー菅田は、久々の敗戦、しかも完封負けにショックを隠せなかった。しかし、アパートに戻った菅田はショックから立ち直ると、そよへのリベンジを誓い、再び将棋の勉強をすることを決意する。しかし、長いこと掃除ひとつしていない部屋は散乱しており、目当ての将棋の本を見つけることができなかった。

 将棋の勉強の前に部屋の掃除を、と張り切った菅田だったが、目の前の惨状にあえなく断念。清掃代行サービスを頼むことにしたのだった。

 ほどなくして、清掃サービスのスタッフが菅田のアパートに姿を見せた。それはセクシーなメイド服姿の女性。なぜそんな姿で清掃を・・・と、とまどいながらも女性の顔を見た菅田は、その見覚えのある顔に驚く。そのメイド服のコスプレをした清掃スタッフは中静そよにそっくりだったのだ。

 菅田は清掃員に今日、自分と勝負した「アキバの受け師」ではないかと尋ねた。メイド服のコスプレをした清掃代行サービスの女性は動揺しながら「ご主人様と、将棋などしておりません」と口走ってしまう。

 菅田は「将棋」とは一言も口にしていない。それを追求するが女性は、自分はメイドであると譲らない。

 そこで菅田はメイド姿の女と将棋の勝負をすることにした。一局指せばわかる。それが菅田の出した答えだった。

 次の記事に続きます。
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2008年05月16日

ハチワンダイバー 第1話のあらすじ その1

 ハチワンダイバーのドラマ、ついに始まりましたよね。とても楽しみです。このブログではハチワンダイバーに関するあらすじとか感想、あと将棋の豆知識なんかを書いていこうと思ってます。パンダさん、よろしく(謎)

 ハチワンダイバーの主人公、菅田健太郎(溝端淳平)は、真剣師として圧倒的な強さを誇っていた。真剣師というのは、しんけんしと読み、賭け将棋を生業として生きる者のこと。裏プロの将棋指しといえる存在である。

 そんな菅田の強さには裏づけがあった。彼はかつてプロの棋士養成機関である「奨励会」でプロを目指していたのだ。

 そんな菅田の真剣士としての強さは評判となっており、すでに対局相手がいなくなるほどだった。そんな菅田の耳に、どんな金額でも相手をする「受け師」がいるという噂が飛び込んできた。対局相手に事欠いていた菅田はさっそく会いに行くことにする。

 菅田が受け氏のいるという将棋道場を訪ねると、その受け師はまさに対局の最中だった。対局相手の中年男性に勝利したその受け師の姿を見て菅田は目を疑った。ハチワンダイバー菅田が捜し求めていた受け師は年若い美女だったからだ。

 しかし、気を取り直してその美少女・中静そよ(仲里依紗)に一局5万円の勝負を挑む菅田。そよは菅田の将棋勝負を受けると、持ち時間10分切れ負けでの勝負を提案した。持ち時間の10分を消化した時点で即負けになるというルールである。菅田は逆に5分切れ負けを提案し、そよがそれを承諾するかたちで将棋の対局が始まった。


 長くなるので、続く。
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