2008年05月17日

奨励会(新進棋士奨励会)とは

 ハチワンダイバーの主人公である菅田健太郎(溝端淳平)は、奨励会を退会して、真剣師として将棋の世界に残っている。

 ところで、この奨励会ってのはなんなんだろう、という人のために、簡単に奨励会について説明してみたいと思います。

 奨励会とは、正式には新進棋士奨励会といい、日本における将棋のプロ棋士養成機関といえます。奨励会を卒業することにより、晴れてプロ棋士として将棋の世界で活躍することが許されるというわけ。

 入会資格は満19歳以下で、かつ四段以上のプロ棋士から推薦を得たものとなっている。プロ棋士は生半可な実力の者を推薦したりすることはないので、実際にはかなりの将棋の棋力を持っていないと受験すらできないということになるわけです。

 さらに、入会したものは全てが卒業できるわけではなく(例外はあるものの)満21歳の誕生日までに初段、満26歳の誕生日を含むリーグ終了までに四段になれなかった場合は退会という規定があって、実際にプロ棋士になれるのは、入会したものの一部なのです。

 ハチワン菅田もこの規定をクリアできずに退会となった経歴を持っており、将棋指しとしては最大の挫折を経験しているということなんですね。

 ちなみに、菅田がお金に困って質入した将棋の駒は「退会駒」と呼ばれるもの。実際に奨励会を退会する際に、全ての人に渡される記念品のようなものです。

 まあ、あまりよい記念ではなく、どちらかというとプロになれない落ちこぼれの烙印のようなものなので(実際には奨励会に入ることすらできない人も多いので落ちこぼれというのはかなりの語弊があるのだが)退会駒を受け取らない人も多いようです。

 そんなこんなで、プロの将棋指しになるための登竜門であり、唯一の入り口が奨励会というわけなんですね。
ニックネーム ハチワンダイバーの基礎知識 at 20:43| Comment(1) | 将棋の基礎知識

2008年05月17日

ハチワン見るのに役立つ(?) 将棋の基礎知識 その1

 将棋って、やったことない人にとっては、かなり複雑なゲームに思えるみたいです。でも、駒の動かし方さえ覚えてしまえば、そんなに難しくないんです、将棋のルールって。要するに将棋の駒の動かし方のルールに従って駒を進めていき、王将(あるいは玉将)を取られたら負け、というだけのことですから。取るっていうのは、相手の駒のあるところに自分の駒が入ったら取れるんですね。で、取った駒は自分の駒として使えてしまうってのが、日本の将棋の特徴でもあります。

 あと、よく戦法の名前を聞くと思うんですが、あれは過去に将棋を打ってきた譜面などを研究して、より効果的に効率よく将棋の駒を進めるための定石に名前がついてるだけなんで、別に「中飛車」とか「四間飛車」、あるいは「舟囲い」「美濃囲い」とかって宣言して、その戦法で戦うとか守るというものでもないのです。効率を求めると、特に序盤戦などは定石どおりの手筋がいちばんラクだということですから。

 ちなみにドラマのハチワンダイバーで、アパートにやってきた中静そよ(仲里依紗)に対して、主人公の菅田健太郎(溝端淳平)が用いたのは四間飛車という戦法。これは、飛車が最初にいる場所(盤面の右側)から左側へ回り込んで4筋(将棋は棋譜を記録するために縦横にそれぞれ1〜9までの数字をつけてます)から攻めていくという戦法で、けっこう一般的なものです。

 攻めの戦法には、主に飛車がどこから攻めるか、ということで、中飛車(ど真ん中から攻める)、四間飛車(4筋から攻める)、向かい飛車(2筋、相手の飛車がいる筋を攻める)という風に、定石の名前がつけられてます。飛車というのは、縦横に一気に動くことができるので、攻めの中でも重要な役割を果たすんですね。

 ハチワンダイバーを見るときにも、そういった戦法名を知っておくと、ちょっとだけ楽しく見られるようになると思いますよ。あんまり盤面が詳細に出てくるタイプのお話でもないので、知らなければ知らないでも全く問題はありませんけどね。

 ということで、ハチワンを見るときちょっと役に立つ将棋の豆知識として、第1回は戦法の名前などについて解説してみました。
ニックネーム ハチワンダイバーの基礎知識 at 17:11| Comment(0) | 将棋の基礎知識